home > boku-no-dialy > 「ことば」を考える

boku-no

「ことば」を考える

8月8日〜8月10日の2泊3日で、ことば実践研究会の夏合宿に参加してきました。台風が千葉に接近しているというニュースを聞きつつ、まっすぐ茂原に向かいました。風はどんどん強まり、向かってる途中で避難勧告が出たりしていたらしいのですが、爆睡していたので全く気になりませんでした。

ことば実践研究会とは、東京学芸大学の国語科選修・専攻の学部生を中心とした言語学系の自主ゼミです。自主ゼミというのは、単位取得とは関係なく、卒論のゼミとも関係ない、言うなれば研究サークルのような活動です。つまり、単位にも卒論にも関係ないけど自主的に集まって言語について勉強会や研究報告をおこなってる団体です。 (HP: http://m.kotoba-gakugei.webnode.jp )

僕はこのことば実践研究会の立ち上げ当初からのメンバーで、卒業してからも可能な限り日々のゼミや合宿などに参加しています。

今回の合宿では、大きく2つの収穫がありました。

1つ目は、このゼミの創始者パイセン(京大博士課程在籍)による、形態素解析ワークです。ワークの内容は、Python で自然形態素解析ツールのMeCabを動かして、青空文庫の「走れメロス」内の単語の出現頻度を調べるというものでした。

別件の研究で、学部生向けにレポートや論文の典型例を提示し、アカデミック・ライティングの支援をする必要が出てきており、典型例の精度を向上するために文章中の品詞のバランスや頻繁に使用される構文構造の分析がしたかったので、「まさに!」という感じでゼミ生の誰よりも意欲的に聞いてました笑

2つ目は、後輩くん(京大修士課程在籍)による「ことばの意味」に関する発表です。フランソワ・レカナティのコンテクスト主義と、ロナルド・ラネカーのcostrual(≒解釈)の定義を援用して、指示説の問題点を克服した「解釈説」という新たな意味の捉え方を提唱していました。ラネカーは私も学部時代がから何度も何冊も読んでいたので良く知っていましたが、レカナティは今回初めて知ったので、最初は「バルトあたりと同じようなことを言っているのかな?」などと短絡的な解釈をしていました。ですが、聞けば聞くほどおぞましい説を彼は提唱しており、ある意味完全無敵な独我論状態に達していました。

そんな「ゴリゴリな発表」を久しぶりに聞いて、「やっぱりこういうのが好きなんだな~」としみじみしていました。

この2つの収穫の外にも、全然意欲的に発表しているように見えないゼミ生たちを見て、「そもそも研究ってなんだっけ?」みたいな根本的なことを考えることもできた(エッセイのほうで書こうと思っています)ので、満足度300%くらいの充実した時間でした。

また来年も参加しようと思います。
ありがとうございました。