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結果、沈黙。

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最近、「結果、沈黙」みたいなことが増えていてモヤモヤする。


どういうときにそれが起こるか。ざっくり言うと、以下の流れ。
(スマホで見ると左端の番号が見切れる可能性あるので、重複しますが番号振っています)

  1. 1.個人的に物申したい出来事が生じる。
  2. 2.物申そう!と思って色々考えを巡らす。
  3. 3.言いたいことがある程度固まる。
  4.  4.と、同時に「いやお前それ…」と別人格が、
    •   a)●●ハラだろ
    •   b)マンスプレイニングだろ
    •   c)逆の立場になってもそんなこと言えんのか
      みたいなことをぶつけてくる。
  5. 5.いや、それも込みで考えたんだけどな、とモヤモヤする。
  6. 6.モヤモヤしているうちに「今の社会は安易に炎上したり事案になったりするからな」と興醒めしてくる。
  7. 7.結果、沈黙。

こんな感じ。


昔から、含蓄を持った微笑みを振りまいてる系紳士淑女の皆さんを見ると腹が立った。何か思ってるなら言えし、って思いながら僕は感情のままに「ガンガンいこうぜ」一択で突き進んで怪我しながら進んできた。でも、今、少しだけあの含蓄を持った微笑みの意味が分かるような気がする。というか、この前実際にこの僕がそれをやった、微笑んでた、自分で気づいて大爆笑だった。


ああ、世界を社会を、知れば知るほど言葉が出てこなくなるんだなと。だから沈黙せざるを得ないのだなと思った。


直近では「自己責任」について。


僕は自分の言動に責任を持つということを躾けられてきたし、(だからかもしれないが)自分の言動に責任を持っている大人がかっこいいと思っていた。だから、仕事をしていて「言いたいことは好き勝手言いたいけど、責任は取らないし、何かやるべきことがあったらそれはあなたに、あなたの責任下でやってほしい」みたいな人に会うと物凄くイライラする。言うならやるなら責任持とうよ、責任持てないなら言わないやらない、でいいじゃん、と。


でも、やっぱり僕の別人格は許してくれなかった。


いやいや、こばたく、お前さ。そもそも自分は責任持ててるって思ってるかもしれないけど、本当にそうかよ?例えば仕事だったら、お前が「責任は僕にある」って言ったって、最終、責任を取るのはその仕事上の役職っていう概念であって、お前ではないからな。どんなに「いや、僕個人の…」って言っても、社会はそうじゃないところに責任追及してくるのよ。あと、別の話しで言えば、じゃあ責任持てない人は劣等だって言いたいの?責任持ちたくたって、いろいろな要因でそれが叶わない人たちは、それが理由で劣等確定かい?それは他人を見る視点としてどうなのよ。それに…


別人格の僕への説教は終わらない。


結果、沈黙。