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言っとくけど順序逆だからねぇ!

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今年度1発目の人事評価が近づいてまいりました。この時期、みんなが気にするのは「給料上がるかな?いくら上がるかな?」です。職場のお昼休みなどを見ていても、チラッ、チラッと給料の話が出てきます。

僕も自分の給料がどうなるか気になります。それと同時に、管下スタッフの給料をどうするのかも考えています。ヒリヒリするけれど、日々のスタッフの努力に応じたインセンティブを自分の意思で決められるというのは本当に貴重な経験です(もちろん、最終決定はさらに上の権限で行われますが)。


そんな人事評価と給料に関する、ちょっと一言申したいエピソードがあったので今回はそのご紹介です。


テーマは、タイトルにもある通り「言っとくけど順序逆だからねぇ!」です。



ある日、僕が他のスタッフと一緒に事務作業をおこなっていたときのこと…
(僕:僕/ス:スタッフ)


ス「最近、AさんとBさんが面白い指導を考えたり新しい教材考えたりするのにハマってるっぽいんですよね〜」


僕「へぇ〜いいね」


ス「ホント凄いんですよ、ケンサン?ジコケンサン?とか言って休みの日とかも本読んだりとかして勉強してるんです」


僕「僕も結構そういうのやったりする」


ス「こばたくさんのは知ってますよ〜しかもこばたくさんは教室長じゃないですか、Aさんたちは普通に指導員なのに凄いな〜って」


僕「指導員とかでもスキルとか知識とかは習得したらいいんじゃないかな?」


ス「もちろん、研修とかあれば受けますよ!あとは業務内で時間とか作ってもらって資料読んだりとかするのは全然ありです!」


僕「スさんもかなり学習意欲あるもんね〜」


ス「いやいや、ありがとうございます。でも、業務外ってなるとそれは私のお給料の範囲内の仕事では無いな〜って思うんですよね。もちろんお給料の範囲内の仕事はちゃんとやってるっていう自負はあります!」





……


………


いやいや、言っとくけど順序逆だからねぇ!


今貰ってる「お給料」の範囲内の仕事しかやらなかったら、ずっとその「お給料」のままだよぉ!


「お給料」って、「その人が組織に与えた利益に応じて支払われる対価報酬」なのでありまして、組織に与える利益が今の自分の「お給料」を上回らないことには「お給料」は上がりませんぜぇ!


………


……





と、心の中で叫んだわけであります。


もちろん、本人にその場で突付けるようなことはしませんでしたが、危うく言葉が口からはみ出そうになりました。


後日改めて、チーム全体に「給与や評価について」というテーマで研修を実施しました。
「額面」や「手取り」の計算は熱心にしていても、意外と「そもそも」のところを聞いたり学んだり自分の考えを深めたりする機会は無かったのかもしれないですね。